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2025年4月の記事

卒業研究報告会

青苧復活夢見隊:2025/04/11

2025年3月30日(日)

 

山形大学農学部の学生さんによる、青苧に関する卒業研究報告会を大江町中央公民館にて開催いたしました。

 

 

 

 

たくさんの方が町内外からいらしてくださいました。

これまで青苧栽培に関わってくださった方だけでなく、様々な立場の方から関心を寄せていただいたこと大変うれしく思います。

 

 

 

 

山形大学農学部4年生の緒方留実さん。

焼畑や小学校での青苧学習など折に触れて笹沼先生と共に、大学のある鶴岡市から大江町へと足を運んでくれました。

卒業研究のテーマに青苧を選んでくれたのも嬉しかったのですが、お礼も兼ねて大江町で報告会を行いたいとの思いがとても嬉しく、青苧復活夢見隊で主催いたしました。

 

 

 

 

大江町からは2地区、広島や沖縄など他県からも青苧を採取しての解析。

DNA解析の結果から、大江町の藤田と小釿、2地区の青苧について、17万年前に分岐したものが、別のルートをたどりこの地にやってきた可能性があるという考察には、こんな小さな町の中なのに!という驚きもありつつ、異なる由来を持つ青苧が生息しているくらいに盛んに栽培されていたのかも?と自分なりに考えてみるなど大変おもしろく感じました。

 

 

 

 

昨年実施した青苧に関するアンケートの結果が、小中学校で行ってきた青苧学習の成果が表れていると感じられるものでした。(現在は小学校のみ)

栽培や苧引き、青苧の葉のペーストを使用した調理実習、染め物体験、青苧の繊維が漉き込まれた卒業証書。

青苧について歴史も含め学び、植物から繊維を取る。様々な農作物にも言えることですが、元の姿を知っているということはモノを知るうえで、とても大切な要素であると改めて感じました。

 

質疑応答の時間には研究内容に関する質問以外にも、青苧について研究してくれたことに対するお礼、これまで関心が薄かったがもっと知りたいと意欲関心を示す声、などを伝えてくださる方もおられ最後まで暖かな雰囲気でした。

新聞の取材もあり早速翌日(3/31)の山形新聞21面に掲載されておりましたので、よろしければご覧ください。

 

 

 

 

青苧のDNA解析などで関わっていただいている
山大農学部の笹沼先生と、緒方さん。

九州出身の緒方さんですが、就職先は庄内とのこと。

いつでも大江町にいらしてくださいね。

ご卒業おめでとうございます。

 

 

 

 

報告会終了後のお疲れ様会にて。

この日は大江のひなまつり開催中でしたので、民俗資料館の当番にあたっている夢見隊メンバーもいたため少人数で。

 

 

 

 

大江中学校で青苧の授業を受けていた大学生が報告会に来てくれましたので、一緒に青苧談議に花を咲かせました。
これから青苧について知らべてみたいと言ってくれており、小中学校で青苧学習に関わってきた青苧復活夢見隊は嬉しさで胸がいっぱいです。

 

これからも、たくさんの方から青苧に興味を持ってもらえるよう、元気に楽しく活動を続けていきたいと思います。

 

 

 

記:handa

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